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体外授精の移植や人工授精の延期を検討されている方へ

2020/04/25
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日本生殖医学会の声明により、不妊治療の延期を検討されておられる方も多いと思います。

当院にお越しの患者様の中で、

30代前半の方は数ヶ月延期される方が50%

40代以降の患者様は、気を付けながら不妊治療を続けると回答された方は90%

となりました。

不妊治療を続けると回答されたほとんどの方は、

・コロナウィルスが収束する頃には、採卵できない年齢になっているかもしれない。

・AMHが低いので収束するまで待てない
・卵子の質が下がる

とのご意見でした。

不妊治療をされる方が安心して、治療に専念できますように東洋の森では様々な免疫力を上げる漢方薬を揃えております。



「免疫力を上げる漢方薬」のコラムでも書きましたが

日本医事新報社のホームページに

「新型コロナウィルス(COVID-19)に対する漢方の役割」が下記の先生方に発表されました。



渡辺賢治 (横浜薬科大学特別招聘教授)

金成俊 (横浜薬科大学教授)

柴山周乃 (第一薬科大学教授)

劉建平 (北京中医薬大学教授)

賈立群 (中日友好病院腫瘍内科主任)

金容奭 (慶熙大学教授)

顔宏融 (中国医薬大学中医学院副院長)



2003年に流行したSARS

2009年に流行した新型インフルエンザ

この時に、使用された予防薬として玉屏風散があります。

この声明では、実際に中国でコロナウィルスに漢方薬が使われている事が解説されています。



予防薬で使用されている玉屏風散(衛益顆粒えいえきかりゅう)という漢方薬は、

体の衛気(えき)の力をあげて、ウイルスや細菌、花粉などから体を守る働きがあります。

中医学ではこれらを「邪気(じゃき)」と呼び、体内に侵入させないようにして予防することを重視しています。そのために大事なのが「衛気(えき)」の働きです。
衛気とは、皮膚や鼻・気管支などの粘膜細胞を強化して免疫力を整え、外的刺激から体を守(衛)ること。いわば体表にバリアを張り巡らせて、邪気の侵入を阻止し、病気になる前に防ぐのです。





当院では、御妊娠された方にこの衛気を強くする漢方薬を処方しております。


皮膚や粘膜を強化する黄耆(おうぎ)を中心に、白朮(びゃくじゅつ)、防風(ぼうふう)を組み合わせ、衛気虚(えききょ)による諸症状を改善します。


黄耆 オウギ         白朮 ビャクジュツ  
マメ科キバナオウギの根を乾燥させたもの。 
体を元気づける代表的な「補気薬」です。 
日本でも愛用者の多い薬用人参が体内の 
元気づけに用いられるのに対し、黄耆は 
皮膚や粘膜を強化する働きがあります。
      キク科オオバナオケラの根茎を乾燥させたもの。 
胃腸を強化してエネルギー補充を促進します。

防風 ボウフウ   
セリ科ボウフウの根および根茎を乾燥させたもの。 
風邪を体外に追い出す働きがあります。


御妊娠された方には、皆さん元気な赤ちゃんに会えるようにサポートさせて頂いております。

※ご希望の方には、遠隔診療も行なっております。

院長 足立